さいきん、流行しているクラウドファンディング。
ネコも杓子もクラウドファンディング。
昨年、キングコングの西野さんが、絵本の個展をするための資金調達に使われました。
でも「クラウドファンディング」とはそもそも何なのかわからない人も多いのでは?
今回は、クラウドファンディングの解説をいたします。
クラウドファンディングとは、大衆(Crowd)と資金調達(Funding)を合わせた用語で、大衆からお金を集める手段であれば、なんでもクラウドファンディングと呼んでよいのです。
実はクラウドファンディングには3パターンがあります。
一つ目は、お金を借りたり出資してもらったりする「投資型」
二つ目は、お金を寄付してもらう「寄附型」
しかし、投資型は、株式のようなもののイメージで、金融商品取引法という法律の規制対象となる関係で、運営会社がほとんどありません。
ただ、ビジネスとして、寄附でお金を集めるのは難しいという人たちのため、第三類型となる「購入型」という方法が編み出されました。
購入型というのは、要するに、購入代金の先払いでお金を集める方法です。
物を完成させるための資金をあつめるため、先に完成したことでできる商品・サービスを販売するのです。それで先払いをしてもらって、一定額あつまったら、製品・サービスを作り上げ、それで交付していくのです。
この方法が一般的に取り上げられ、アメリカでも日本でも、クラウドファンディングの運営会社のほとんどはこの「購入型」というシステムを採用しているわけです。
ただ、投資型の「抜け穴」としてこの購入型が生み出されたという背景があるからこそ、近年、さまざまな問題が発生しつつあります。
次回につづきます。
弁護士 杉浦智彦
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