2017年6月28日水曜日

契約書の押印をPDF上でやってもよいのか

契約書の押印をPDF上でやることも多くなってきました。

私も、Acrobatのスタンプシステムで、職印データをつかって、スタンプを押すことも多くなってきました。

ところで、とくに海外など遠方の取引の契約のとき、契約書締結の方法として、スキャンデータのやり取りが増えてきました。

その中で、電子上で押印することも有効なのかという話をいたします。

実は、押印がなくても契約は有効に成立します。

あくまで押印は、「権限ある人が内容を読んで押したんだ」ということを証明するために要求されているにすぎないのです。



その点では、PDF上で、データで押印したかのように見せるのも、法律的には問題がないのです。

ただ、本当にその権限がある人が押印したか分からないわけですから、これまで取引をしたことがない人との取引だったり、ロットが大きい取引の場合は、避けるのも一つのリスク判断なのかもしれません。

弁護士 杉浦智彦

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